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2019年1月 5日 (土)

正月早々大騒ぎ

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---移民政策/消費税増税 /カジノ解禁に断固反対! ---

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年明けの東京株式市場(日経平均)は大幅下落で始まったとメディアは大騒ぎです。為替も大きく動き一時1ドル104円まで高騰しました。この毎度のバカ騒ぎにはうんざりしますが、そもそもこれらはグローバル化の弊害以外の何ものでもありません。

外国人投資家が日本の株式市場で70%も売買している訳ですから、世界、特に米で何か起きれば当然影響は避けられないのです。

尤も、先進国でも日本の場合のみ、為替と日経平均は相反して連動するのでドルで計算すれば何も起きていない事になります。つまりレバレッジをかけ巨額投資をする外国人投資家が、そのリスクヘッジのためにする行為によってバランスが取れるのです。

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海外から見れば平和な国だな~って事になります。(笑)その点、米の株安はドル安にも繫がりかねないので深刻です。もろに国としての価値が下がる訳です。

ともあれ株式の場合、日本人投資家だけなら大した騒ぎにはなりません。え、そんな小額じゃ話にならないって?・・もっともです。(笑)ならば日本人がもっと買えばいいじゃないですか。

どうせ銀行に預けても金利は低いのですから。。いや、私は現行の株式システムを肯定している訳ではないので念のため言っておきます。そんなものがなくても何とでもなるのです。

そもそも企業の資金調達は銀行を通してするのが本道です。さらにこの金余り時代、銀行に頭を下げなくても資金を調達する方法は山ほどあります。従って海千山千の有象無象が世界から集まって来る(開かれた)株式市場なんて閉鎖してもいいと思っているくらいです。

むしろこれは海外へお金を差し出すための(ミカジメ料?)合法的手段ではないかと疑っている程です。事実経常収支には表れないキャピタルロス等の巨額流出は止まっていません。

その陰謀めいた話はともかくとして、先進国で日本くらい株他の投資に手を出すのを嫌う国はありません。米の場合、現預金の金融資産に占める割合は10数パーセントに過ぎないのです。日本の場合は何と50%以上が現預金ですから、いかに慎重かが分かります。

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単純に国民が保有するマネーストック、つまり金融資産の内、現預金のみを比較すると日本が1300兆円程で米が1500兆円程です。大して変わりません。だと言うのに有価証券等を含む全金融資産で比較すると大差がつくのはなぜでしょうか。

2016年では日本1815兆円に対し米が8821兆円もあるのですから納得がいきません。日本の微増に対し、米は毎年7%近くも増やして来たのです。

それは95年との比較で言えば日本が1.54倍しか増えていないのに米は3.32倍にも金融資産を増やした事になります。この差は大きいです。もちろんこれは経済成長にも影響します。資産のある人は給与所得以外での買い物に積極的になれるからです。

毎年7%も不労所得が増えれば、その分くらい使っても罰は当たりません。(笑)1000万円の金融資産を持つ人なら70万円使っても減らないのですから強気にもなれます。

一方日本人は使わずにひたすら溜め込むばかりです。これでは悪循環となりGDPも上がり様がありません。日本が低成長から抜け出せない原因の一つになっているものと思われます。

そのあたりのからくりですが、元になる資産(現預金)はそもそも誰かの借金の結果です。誰かが銀行から借りる事によって、その支払を受ける人の金融資産が膨らみます。それはほぼ際限がありません。従って国民さえその気になればいくらでもお金は増やせるのです。

但し、そのお金の根拠は薄弱です。せいぜい不動産が担保になる程度ですが、全国平均で見れば殆ど地価の値上がりはないので、そこが一つの限界点になり得ます。政府も固定資産税などで地価の値上がりを抑制しています。

しかしながら日本は他国に比べ、異様な程巨額のマネタリーベースとマネーストックを持つので、そこはあまり重要ではないかも知れません。マネタリーベースとマネーストックの関係は過去に何度も説明しているので省略します。

いずれにしても1300兆円のマネーストック(現預金)を分母に500兆円の非現預金金融資産を持つのは理解出来るとして、1500兆円で7300兆円もの非現預金金融資産というのは無茶な気がします。どう見てもバブルとしか言いようがありません。どういう仕組みなのでしょうか。

簡単に言うと現預金をぐるぐる回しているだけです。例えば1万円のお金でも10人の人に1万円づつ投資して金融資産を10倍にする事は可能です。最初に借りた人が次の人に貸し、また次へという具合に廻して行けば10人と言わず何人でも可能なのです。

その投資の証書が株券だとすれば有価証券による金融資産が全体で10万円増えた事にになります。元の現金と合わせて11万円の金融資産という訳です。という事は、その証券を全て売れば、あるいは価値がなくなれば金融資産は元の1万円に戻ります。

恐ろしい話ではないでしょうか。10万円くらいなら平和ですが、7300兆円となると穏やかではありません。それがパーになれば首をつらなければならない人が続出するのは自明です。

そういう危険なマネーゲームをやっているのが米他の先進国で、財務大臣が株に投資をする人を白い目で見るという日本だけは昔から異質なのです。私個人は昔株で大損をしかけた事もあって個人レベルのマネーゲームには反対の立場です。(笑)誰かさんではありませんが、お金は額に汗して稼ぐものだと思っています。

話が見えない、それでは日本はいつまで経っても経済成長しないではないかと思われるかもしれませんが、そんな事はないのです。全ては政府次第です。民間が借金(投資)に消極的なら政府が負債を増やせばいいだけです。

その負担度を経済成長によって希薄化するのが経済の王道です。物にあふれた日本はもう経済成長しないなどと思っているあなたは想像力が貧困過ぎます。財務省等のお上に騙され易いタイプだと自覚して下さい。

正月早々話が散漫になっていますが、詳しい話はまた次回にでもしたいと思います。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

田中さん

明けましておめでとうございます。

昨年のクリスマス前後にも株価が2万円を大幅に割ってしまい、メディアは大騒ぎしていましたよね。テレビのコメンテーターをはじめ、町中のコメントも下らないコメントばかりだったのを覚えています。今回も毎度の通り、何かしら今の政権にケチをつけたいマスコミが批判するのですよね。(田中さん同様、今の政権を支持しているわけではありませんが)

ところで、田中さんは「白井さゆり氏」をどう思っていますか。無知の私にご教示頂ければと存じます。彼女はたしか黒田の直近だったのに、彼の政策に反対して辞めたのではなかったでしたっけ?間違っていたらすみません。

投稿: 女性読者 | 2019年1月 5日 (土) 14時16分

女性読者さん、おめでとうございます。

白井さゆりさんの件ですが、あまりよく知らなかったので過去の言動を調べてみました。結論としては、教科書的というか、机上の空論とまでは言いませんが、頭でっかちで現場を知らない感じがします。

私が偉そうなことを言うのも何ですが、日本のデフレを理解しているとは思えません。経済や金融の本質が分かっていないのでしょう。製造業などの現場で働いた事がない人に多いタイプです。

黒田さんが全て分かっているとも思えませんが。。(笑)

投稿: 田中 徹 | 2019年1月 5日 (土) 23時13分

田中さん
早速のご回答ありがとうございます。

経済評論家と名乗る人で、まともな人はいないと思いますが、田中さんに近い考えの人、もしくは田中さんが唯一認められる人っておられますか? テレビや書物で多くの人が偉そうなことを言ってますが、どうなんでしょうか。

田中さんが世に経済の仕組みを説明すべきです!せめてセミナーを開いて頂きたいです :)

投稿: 女性読者 | 2019年1月 6日 (日) 14時02分

女性読者さん

私が経済学で最も影響を受けたのは佐伯啓思元京大教授、元祖アダム・スミス、日銀を糾弾したリチャード・ヴェルナー氏、吉川元忠氏、そして国の財政問題ではやはり外せない人、三橋貴明氏です。藤井京大教授や官僚の中野剛志氏も考えが近いと思われます。

でも自信が持てるのは自分のいる世界で、経済界の中でも日本を代表する自動車産業での体験、これがベースになります。日本と世界の物造りの現場をつぶさに見て来ました。

今、エコノミストとしてメディアに出ている人達は学問としての経済学には詳しいかも知れませんが、政治や歴史と無関係に経済を分析をする傾向があります。さらに一番まずいのは現場を知らない事です。そのため肝心な常識力が一般社会人より弱いように思えます。だから頓珍漢な事を平気で言うのです。

しかし、だからと言って私がマスコミなどにしゃしゃり出て経済の仕組みを説明するというのは違う気がします。専門家としての経験や知見はありません。感性優先のイメージの世界の話にしかならないのです。(笑)

ただその前提を受け入れ、デザイナーと夢の話をしたいというのなら薮坂ではありません。私の考えに賛同され得る人に集まってもらって勉強会をするのであれば、自分のためにも、やってみてる価値はあるのではないかと思います。

投稿: 田中 徹 | 2019年1月 6日 (日) 18時49分

田中さん

三橋貴明氏や中野剛志氏の名前があってホッとしました。佐伯啓思元京大教授、リチャード・ヴェルナー氏等、勉強します。共有して頂きありがとうございます。

デザイナーのお話を含め、日本の将来、経済等の勉強会、大賛成です。

投稿: 女性読者 | 2019年1月 7日 (月) 15時18分

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