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2019年1月18日 (金)

政府がやるべき事(最終回)

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---移民政策/消費税増税 /カジノ解禁に断固反対! ---

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最初に、私の初歩的ミスで当記事が読めない状態になっていた事をお詫び致します。今朝未明から今(10AM)までに見に来て頂いた方には大変申し訳ありませんでした。

目まぐるしく変化する日本を取り巻く情勢ですが、政府のノー天気振りが際立って来ました。河井克行衆議院議員(自民党総裁外交特別補佐)のあり得ない発言で北方四島に関する日露交渉が暗礁に乗り上げたと言います。

米の介入を最も懸念する露に対し、米の支持を取り付けるなどと、素人でもあるまいし交渉相手に手の内を明かすというのは論外です。こういう人しかいないのでしょうか。人材不足では済みません。

そもそも何で二国間の交渉の場に第三国をかませるのか理解不能です。相手が不信感を抱くのは当然と言えます。日本は独立国ではないと言っているようなもので、米隷属がそこまで深刻なのかとガッカリします。

しかしこの件、私の個人的見解としては結果オーライかと思います。妥協の産物でしかない交渉内容が気に入らないのと、期が未だ熟していないと思うか らです。急いては事を為損じます。拉致問題と違って一刻を争う訳ではないので、功を急がずじっくり構えるべきではないでしょうか。
Ohoppouryoudo570

(領土問題を解決する方法は昔から武力が一番だが、それが出来ない場合は武力的背景が必要になる。それが米ではお話にならない。)

基本的にはロシア相手にまともな交渉が出来るとは思っていません。相手は不可侵条約を結んだ昔から不誠実を絵に描いたような国です。日本の方が有利になるような事を交渉で得られる可能性は100%ないと申し上げておきます。

対韓国諸問題も進展がありません。日本の紳士的対応では埒があかないと思われます。レーダー照射問題はグダグダだし、徴用工問題も制裁をやるやると言いながら、我が政府に具体的動きはありません。

ここはやはり強気でやって欲しいのですが、党内抵抗勢力や公明党が邪魔をするのでしょうか。日本の闇を見る気がします。今回こそ千載一遇のチャンス です。政府が多少過激に動いても、致し方ないという空気が国民の間に醸成されています。煽る気はありませんが、たまには一発かましましょうよ。(笑)

もう一つの外交事案、ゴーン氏問題は主役が消えつつあります。フランス政府とルノーはついにゴーン氏解任に舵を切りました。拘留が長期に渡る事と、 山ほど出て来る嫌疑に庇いきれないと判断したのでしょう。さらに一昨日のテレ東WBSではルノーから日産に送られた書簡を紹介していまし た。

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日産社内の調査方法に色々問題があるとプレッシャーをかけて来たそうですが、宣戦布告とも取れる内容だそうです。落としどころをどこに見ているのかは知りませんが、国内問題でお尻に火がついているマクロン氏ですから、文字通りやけくそになっているのかもしれません。(笑)

笑い話ではなく、これからが正念場ですが、安倍さんの姿勢が気にかかります。以前この問題について「民間の事は民間に任せよう」と言ったそうですが、全く民間の問題ではありません。相手はフランス政府ですよ。

フランス政府が日産にイチャモンをつけているのですから、私は知らんよではすまされません。分かっているのかなあ。。そこはかとなく不安になります。(笑)このように、この三つの件だけでも政府がやるべき事満載です。逆に言えば腕の見せ所なのです。

さて、今日はこのシリーズの最終回です。色々書いて来ましたが、政治経済外交と政府がやるべき事は山ほどあります。そのために世界で最も多い(人口 比)と言われる国会議員がいて、巨額の予算を組んでいるのです。31年度は101兆円と言いますから、中くらいの国のGDPにも匹敵します。

それだけの予算を組んで色々活動している割には、これまで大した効果があったとは思えません。むしろじり貧で、将来に対する希望が徐々に失われつつあるようにさえ思えるのです。

国民の方も政府に何かを期待するなんて忘れてしまったかのようです。白けムードが漂います。憂慮すべき状態ではないでしょうか。お金も技術もあって、さらにその気になれば資源さえ自前で手に入るというのに、何一つ有効に使っていません。

もちろんそうはさせじと海外勢からのプレッシャーや干渉があるのは、日本程魅力のある国ではやむを得ない事です。しかしながら、それらを上手くいなして国益のための政治をするのが政府の役目です。有効なカードを沢山持っている今は特に強気に出ていいのです。

それが長い眼で見れば世界のためでもあります。世界、特にアジアには模範的国家像を示し牽引して行くのが日本の使命であり求められているのですが、現状それからは程遠いと言わざるを得ません。強い政府の出現が待たれます。

大上段に構えたこのシリーズのまとめとしては残念ながら竜頭蛇尾に終わってしまいました。もちろん未だ未だ言い足りない事はありますが、それは次回以降に廻すとして、ひとまず終わりとさせて下さい。


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