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2019年2月 3日 (日)

日本の未来は暗いのか明るいのか(後編)

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---移民政策/消費税増税 /カジノ解禁に断固反対! ---

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 前回の続きです。日本の未来について根拠のない話をしても空しいだけなので、せめて数字的根拠を示したいと思います。雑な計算ですが、内閣府が出した資料を基に50年後を目安に数字を出してみました。

それより先の事は考えても仕方がないと言いますか、不確定要素が沢山あって私などの頭では処理出来ないし、その意味もないと思われるので、50年後2068年の日本のGDPがどういう数字になるのか、その一点で考えます。

まず政府が先頃出した数字だと、アベノミクスが始まってから6年間の成長率は実質で平均1.2%という事でした。それがそのまま続くとすれば50年後には実質GDPが977兆円になります。これは国民一人当たりで言うと1133万円、生産年齢人口一人当たりは何と2235万円です。

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(因に50年後の人口が8522万人、生産年齢人口が4370万人と仮定)

これは今の3倍ですから、にわかには信じられない数字です。生産年齢人口一人当たりの成長率で言えば年平均で3.4%にもなるので、本当に可能なのか疑問です。本当ならいいのですが(笑)そこまではいかない気がしないでもありません。

人口がどんどん減る状況にありながら1.2%成長を維持するというのは少し乱暴な気がするので人口一人当たりの成長率を1.2%に置き換えてみます。その場合は50年後のGDPが665兆円で、国民一人当たり789万円です。

今のGDP538兆円、国民一人当たり440万円と比較すると一人当たりでは倍近い数字になります。先ほどよりは減りましたが、これでも立派な数字と言えるのではないでしょうか。

これを国としての成長率で見た場合年平均0.4%成長になります。生産年齢人口一人当たりで見れば2.62%ですから、今後のAI化、IoT化、自動化などを加味すれば、達成可能と言えるのかもしれません。

もちろんこれは円ベースでの話ですから、世界でのランキングとは別の話になります。世界ランクはドル換算で計算されるので、その時の為替レートがいくらかによって大きく違って来る訳です。

ところで為替レートですが、どういうメカニズムで決定されるのかというと、基本的には貿易などの収支で黒字国が通貨高になるのはよく知られています。つまり国際競争力がキーになるという訳ですが、50年後の日本の競争力がどうなるかは分かりません。(笑)

推察するしかないのですが、日本は80年代からの貿易収支の黒字が仇になり米などと摩擦を起こしました。その結果黒字を減らさざるを得ない状況に追い込まれた事はご存知の通りです。その黒字分は現地生産などに切り替わったという訳です。

そのメカニズムが大きく変わる事は、現在進行形の米中貿易戦争を見ても考え難いので、最低でも現状維持が可能と考える事に無理はありません。例えば今以上に円安が進んで輸入額が大きくなる=貿易収支の赤字化が進めば製造業などは国内回帰します。

その結果輸出が増える=貿易黒字増になるので赤字化は考え難いです。このように為替レートが大きく変化しないという前提に立てば、人口が増えた国のGDPが相対的に大きくなるので、日本のランクはその分は下がります。

結論として日本の未来は最悪ではないが、国際的な存在感はやや弱まるというのが妥当なところではないでしょうか。言われているような破綻や貧乏国への転落というのはなさそうです。

しかしながら、そうは考えない人がいる事も確かです。実は日本はAI や IoT などによって、もっともっと飛躍するという報告も存在するのです。

 総務省は2017年7月28日、日本の情報通信産業の現状や将来予測、政策動向をまとめた「情報通信に関する現状報告」(情報通信白書)を公表した。

 IoT(インターネット・オブ・シングズ)と人工知能(AI)そのものが需要を創出するほか、日本企業が広く業務改革に活用することで経済成長を大きく 押し上げるとの論旨を展開。2030年の日本のGDP(国内総生産)は725兆円と、内閣府の従来予測である593兆円を132兆円押し上げると予測し た。2030年まで年平均で2.4%の経済成長率を達成できるという。

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2030年に725兆円!!絶句です。(笑)先ほどの私の控えめな計算だと573兆円ですから、あれは何だったの?という事になります。これを総務省が発表するというのがミソですが、ひょっとして財務省とは仲が悪いとか?(笑)

そこで他にもこの手のレポートがないかと探してみましたが、ありますあります。(笑)アイルランドに本拠を置く総合コンサルティング会社「アクセンチュア」が2016年に発表したものですが、もっと驚愕の数字が踊っています。

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(経済規模が今の2倍になるまでの期間を、今まで並の成長率の場合とAIシナリオの場合を比較/ベースラインとの比較では日本が突出して早い事になる。それは生産年齢人口が減る中でも一人当たりの伸びが凄いという事を意味する。)

このレポートだと経済規模がAI技術で2倍になるのが日本の場合2050年代となっています。総務省のケースよりは若干遅いものの、私の控えめな計算をはるかに凌駕するのは歴然です。にわかには信じ難いと言わざるを得ません。(笑)

これなら社会保障問題も財政問題も全てが吹っ飛びます。日本の将来は超明るいのです。(笑)こういう明るい情報をマスコミは全く伝えませんが、何か都合が悪い事でもあるのでしょうか。不思議です。

尤も、これは前提条件を限定した試算に過ぎないので何が起こるか分からない世の中、油断は禁物とだけ言っておきます。いずれにしても多くの人が考える程、暗い未来という事ではなさそうです。

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コメント

こんにちは。内閣府や総務省の資料でこんなに明るい数字になっているとは考えもつきませんでした。国が提出した資料を信じるか信じないかは別として、日本の未来を暗いと決めつける前に、今することがあるような気になりました。有益な記事、ありがとうございました。

投稿: takafumi | 2019年2月 3日 (日) 17時15分

嬉しい記事です。欧米の金融勢力はこれを知っているのでその芽をつもうと必死なのかもしれません。でもここに財務省がまともになって財政出動がともなえばすごいことになりそうですね。

投稿: 八丈島 | 2019年2月 3日 (日) 21時32分

日本の未来は暗いのか明るいのか・・・本編の記事を読んでみて『本来の21世紀の日本のあるべき姿』が見えてきた予感が致します。o(*^▽^*)o

投稿: AZ生 | 2019年2月 4日 (月) 03時32分

皆さん、いつもコメントを有り難うございます。

政府さえ変な事をしなければ、こういう数字は十分可能だという事です。人口が減る事によるリスクをメリットに転換する発想が必要でしょうね。

こういう未来が期待出来るのなら消費税増税も必要ないし、財政出動もどんどんやった方がいいという事になります。

まあでも政府は外圧によって政策を変えますから、やはり外圧に対する耐性を持つのが先決か。。

投稿: 田中 徹 | 2019年2月 4日 (月) 09時17分

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