会社は誰のために存在するのか(前編)
---移民政策/消費税増税 /カジノ解禁に断固反対! ---
ブログランキングに参加しています。
10億円という妥当?な保釈金を積んで、ついにゴーン氏が保釈されました。日本の司法が海外メディアなどからの批判に抗しきれなかったのでは?とも言われていますが、もしそうだとすれば、なんて弱腰なんでしょうか。
主権国家としてあるまじきと言えます。日本式がベストかどうかはともかくとして、急に方向転換は出来ないし、その必要性もよく吟味しなければなりません。従って今は粛々と日本流を貫くのみです。外圧にあたふたする様子を見せる事は決して得策とは思えません。
(日産は徹底抗戦の構えだという、三菱もまた独自性の維持を譲らない。神通力の消えた黄昏おやじに何ができるだろうか。)
日本人は海外、特に欧米に対しては弱腰が目立ちます。何がそうさせるのでしょうか、私には理解不能です。そもそも世界中を植民地化し、その富を収奪して発展して来たのが欧米です。今では正義の味方のような顔をしていますが、言わば押し入り強盗の子孫なのです。
さらに、最近では排ガス不正で世界に迷惑をかけ、自らが住む欧州の空を北京より汚しました。そのせいで何万人という犠牲者まで出して来たというのに、逮捕者一人出していません。どう見ても司法が機能しているとは言い難いのです。
件のゴーン氏だってルノーでは排ガス不正を見て見ぬ振りをして来た経営者の一人です。その件でも訴追されて当然と言えますが、なぜかドイツもこいつも、ではなく(笑)ドイツもフランスも誰かが責任を取った形跡はありません。メディアによる追究も生温いと見えます。
そんな連中が日本の司法を批判するなど片腹痛いです。どの面下げてそんな事が言えるのか盗人猛々しいと言うしかありません。人の国を批判する暇があったら、まず自分たちの国を何とかしろと言いたいです。いずれにしても彼らに人権問題でとやかく言われる筋合いはありません。
ところで盗人猛々しいと言えば、例のガマガエルのような政治家が今上天皇に対して不敬発言をした話、とは違って(笑)先日テレ東の番組に村上世彰氏が出ていました。昔インサイダー取引で有罪となり、シンガポールへ逃げるように居を移した人がまた表舞台に立っているのです。
彼は今日本にもプール付きの豪邸を持ち、投資の指導他、色々な活動をしているようです。車はベントレーと来ました。妬ましいような腹立たしいような。。(笑)
最近は他人の資金を預かるファンドマネージャーはやめて、自分のためだけの投資活動をしていると言います。そこまでなら特に何も言う事はなかったのですが、彼の次の発言を聞いてひっくり返りました。昔の反省の弁「自分を見失ってやり過ぎてしまった。」は本心ではなかったと言うのです。
「全くそんな事は思っていない。そもそも安いものを高く売るのがビジネスであって、そうでないビジネスがどこの世界にあるのか」とMK5的強弁をするのです。60歳近くにもなって世の中の仕組みが分かっていないと見えます。
(シンガポールの豪邸/イメージ画像)
禿鷹ファンドが嫌われるのは、映画プリティウーマンでも描かれていたように、狙った会社を有無を言わせない敵対的買収で乗っ取り、相手構わず高値で売り抜けるからで、そこに大義やビジョンはなく、付加価値の入る余地さえないのです。後は野となれ山となれの自己中的欧米型ビジネスモデルと言わざるを得ません。
そもそも、こういうやり方は正常な投資活動の灰汁とでも言いましょうか、ルールの抜け穴を悪用する行為でしかなく、良識ある大人のやる事ではありません。ゴーン氏と同じで法律にさえ触れなければ何をやってもいいという考え方です。
その、結果に責任を負わない行為が倫理的、あるいは経済的論理としても通用する筈がありません。皆がそういう考え方だと社会が成り立たないからです。それが分からない感性なら集団活動は出来ません。やはり島流しか、どこか遠くに隔離しなければならないでしょう。(笑)
それにしても、お金を扱っていながら、お金の事をよく理解していないというのはどういう事でしょうか。問題の多い金融はともかくとしても経済の事もよく理解していないのですから、そもそもお金とは何ぞやから始めなくてはなりません。
お金とはものを流通させる手段です。つまり経済の主役ではないのです。元々は借用書でした。物々交換の時に足りない量を後に納品するという約束の証書です。主役はあくまでも人間が作り出す価値あるもの、すなわち付加価値創造なのです。
それが増えればお金も増やす必要がある訳で、今の金融システムは資金供給を円滑に行うために考案されました。それが時代の変遷に連れどんどん変化して来たのです。今や無制限に増やす事が可能になり、一部の人々はそのお金の奴隷に成り下がっています。
法にさえ触れなければ個人が際限なく保有出来るのですから、お金は必然ずる賢い人間の下に集まって来ます。その結果、資金力にものを言わせて会社の姿形、さらに法律さえも変えてしまうのですから恐ろしい時代になりました。
え〜また取り留めなく長くなりましたので、続きは次回とします。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 円安で国が滅ぶと騒ぐ愚かな人達(後編)(2022.12.12)
- 円安で国が滅ぶと騒ぐ愚かな人達(前編)(2022.12.05)
- いまだによく理解されていないお金の話(2022.06.27)
- これだけ痛めつけられても何も変わらない基本的経済マインド(2022.06.15)
- 近況報告とEV その他(2022.05.19)
コメント