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2020年3月31日 (火)

日本人の給料が減った理由

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---移民政策/消費税増税/カジノ解禁に断固反対!---

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 今日は読者の方からの前回のコメントをベースにして話を進めたいと思います。

まずトヨタの件です。私ももう少しましな会社かと思っていたのですが、最近おかしいです。中国に異常に肩入れしています。コロナ騒ぎがなくても将来性という点で限りなく不透明であるにも関わらずです。ハニトラ?(笑)まさかね。

ああいう一党独裁による共産主義という西側の政治システムとは全く違う国に出て行く事自体がリスキー過ぎてあり得ないのですが、危機管理がまるでなっていません。企業としての限界を感じます。日本のトップ企業がこれですから困ったものです。

恐らくですが、経営者の皆さん、特に社長の豊田章男氏の基本的な考え方がグローバリズムに洗脳されているからだと思われます。そのため単純に世界ベースでの経済理論でもの事を決めてしまうのです。

国際水平分業がいい例ですが、安いというだけの理由で長年付き合いのある国内の部品会社より優先してしまいます。平和な時はそれでも何とかなりますが、その平和を誰が担保するのかという事を考えた時に、そのリスキーさに気がつく筈です。

元々日本企業の産業形態は垂直統合型でした。もちろん一社内でそれを貫くのはリスクが大きいので系列を作り、系列内での垂直統合体制を守って来た訳です。詐欺もどきで買収されたシャープなどもその典型でした。

それを破壊したのが外需依存とそれに伴う円高です。技術供与(支援)や望まぬ技術漏洩もその原因として大きなファクターと言えます。

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(円高や海外生産で貿易黒字「黄色」は減ったが、所得収支「赤」は増えた、その結果経常収支の黒字「青線」は続いている。サービス収支「緑」は基本的に赤字基調)

輸出が多くなり輸入額を超えると貿易黒字が発生し、その外貨を円に変える事で円高になります。それは現地での価格を押し上げますが、そのためには前と同じ商品、同じ内容という訳にはいかないのです。

現地の消費者から見れば同じ商品なのになんで高いのかという事になります。それを回避するためにはより魅力的な商品にする必要があります。高くても納得してもらえる付加価値を付ければいいのです。

しかしそれをするには時間がありません。円高は待ってくれません。そこでメーカーは悪手に出ます。値下げです。いや輸出相手先から見れば据え置きです。そうすればお客は文句を言いません。

ところが日本国内で見ると明らかな値下げになるのです。これまで100円で作っていたものを1ドル90円のレートになったなら90円で作らなければなりません。

問題はそれを誰に押しつけるかです。社員に?いや、そんな事をすれば春闘で大変な事になります。仕方がないので経営者は文句を言わないところに話を持って行くのです。そうです下請けです。

今は協力企業などときれい事で誤摩化していますが、実情は下請けです。下請けはいつもコストダウンの犠牲になります。円高の場合も例外ではありません。もっと安くして、の一言で涙を飲むという訳です。

日本の労働者の平均賃金が年々下がっていきましたが、そういうメカニズムなのです。よく暴動を起こさないものだと不思議なくらいです。(笑)安倍さんが給料上げろと言ってもムリなものはムリなのです。

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(円高と共に下がっていった日本人の平均給与)

しかし忍耐強いにも程があります。挙げ句の果ては、これ以上日本で値下げ分を吸収出来ないと思ったメーカーの経営者は中国などの人件費の安い外国に技術を移転してまで発注してしまうという訳です・・・

少し時計の針を戻します。では円高になった時点で円高分高付加価値商品を開発する事が出来たとしましょうか。デザインがより魅力的になって性能もアップしました。

それを円高分プラスして10%くらい高い価格で売ります。現地ユーザーもそれなら納得です。皆が丸く収まるという訳です。しかしこの場合も問題がない訳ではありません。

現地価格が円高分だけのアップだとメーカーも下請けも給料は上がらないのです。折角一生懸命付加価値を付けるために残業してまで頑張ったのに、給料が上がらないのは何事かという事になります。やはり春闘は大荒れです。(笑)

経営者も頭が痛いですねえ。だから経営なんてやるもんじゃないんです。でも未だ手がない訳ではありません。そう、量を売るのです。これまで1万台しか売っていなかったところに現地のセールスマンの尻をひっぱたいて1000台余計に売るのです。

そうすれば給料が上げられるではないですか。皆大喜びですね。今度こそ問題解決と思ってもムリはありません。ところが好事魔多しと言いますか、そこにも問題はありました。

貿易黒字がまた10%も増えてしまったのです。あちゃ~。また円高です。今度はそれを誰が吸収してくれるというのでしょうか。また堂々巡りになってしまいました。

そこで経営者が採った策は、そうだ中国行こう、だったと言う訳です。日本人の人件費が高過ぎて日本では作れないならそれしかありません。中国で指導しそこで作った安い部品を採用します。

一見何も変わらない訳ですから見えないところはそれでいいじゃないですか。企業は大幅黒字となり株価が上昇します。株主もニコニコ顔です。従業員にも特別ボーナスが払われました。

ところがそれでも問題は解決しなかったのです。いつまでも黒字を続ける日本に対し、ついに貿易摩擦が起きます。双子の赤字に苦しむ米のような国で日本は儲け過ぎだ、とトランプさんのような人が出て来て脅しをかけて来るのです。

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仕方がないので今度は日本人労働者がもらえる筈の利益から大枚を投じて現地に工場を作り、そこで作る事にしました。それなら上手くいく筈です。日本の工場は多すぎるのでいくつかは整理します。もちろん従業員も一緒です。

そのために正規ではなく派遣労働者を多く雇えるように経団連を通じて政府に法改正したもらったのですから、経営者は鼻高々です。政治献金も役に立ったようです。これなら株主も納得なので地位は安泰です。そこに今回のような世界的パニックが起きれば・・・

下世話なストーリーにしてしまいましたが、極簡単に言うとそういう事です。日本のような先進国は海外と付き合えば付き合う程没落していきます。浸透圧と同じですね。濃いところから薄いところに養分は吸い取られていくのです。

それを回避するには外需依存をやめるしかありません。外需依存は諸悪の根源なのです。海外?海外の事は海外に任せればいいのです。干渉してはいけません。お互いに足りないところを補完し合うだけの関係が無難です。

自由貿易で世界が発展する、に騙されてはいけません。発展するのは途上国と、金融で儲けている国だけです。

新型コロナに関する情報

実は日本の感染者の内、約30%が日本国籍を持たない、つまり在日している外国人である事が分かりました。

(この件、後日外国籍とは限らないという訂正が入ったようですが、真偽の程は確認出来ていません。4月26日加筆)

その後4月29日に厚労省のHPで確認したところ、国籍が分からない人が7000名程に増えているという事実が分かりました。(加筆4月29日)


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コメント

田中さま

お忙しい中、ご説明して頂きありがとうございます。後ほどもう一度(何回も)読み直したいと思いますが、今の時点で気づいた点①輸出が輸入より増えると円高になり良くない②何故政府や企業は自由貿易を推進するのか。経営者なら、自由貿易をはじめて1回くらい壁にぶち当たっているはずです。その時に体勢を元に戻し「国内で」と考えられないのでしょうか。まともな経営者なら必ず田中様の結論にたどり着くはずです。

またここで思うことは、日本人は国益より商益を優先する国民になってしまったのです。綺麗事を言うつもりはありませんが、お金で買えない幸せや、日本人としての誇りは何処へ行ったのでしょうか。お金、利益の為に支那とビジネスするなんて私は死んでも嫌です。だったらお金無くて貧乏で構いません。その代わり心は豊かです。その位日本人として誇りを持っているつもりです。反日国と手を取り合う事は出来ません。昔は武士(侍)の国だったのに、今の日本は商人の国と成り下がってしまったと毎日嘆いています。テレビを付けても「安い旨い」のオンパレードで飲食ばかりの紹介。それに群がる人。泣。

投稿: 女性読者 | 2020年3月31日 (火) 17時08分

女性読者さん
円高がペナルティに過ぎない事は統計の数字で明らかです。もう少し詳しい話をしますが、長くなるので本文でやります。

投稿: 田中 徹 | 2020年4月 1日 (水) 10時16分

40%ではないでしょうか。こういうことは絶対に大手目メディアには出ませんね。

青山さんや安藤さんたちの国会議員がんばってほしいです。なんとか応援する方法はないでしょうか。ここで日本だけしょぼいことをしていると、本当に中国に飲み込まれるかもしれません。

先日の質問ですが、プラグインだとバッテリーの量が増えるということですね。一つ知識が増えました。ありがとうございます。

投稿: 八丈島 | 2020年4月 1日 (水) 13時13分

八丈島さん
正確に言うと3月25日の時点で1160人中869人が日本国籍なので外国籍の人は25%ですね。いずれにしても30%は間違いでした。

PHVの場合、電池を普通のHVの5倍以上も積みます。重量で言えば100キロ以上も増えるので問題山積です。

投稿: 田中 徹 | 2020年4月 1日 (水) 13時27分

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