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2020年7月13日 (月)

踏みにじられる全ての科学的根拠、データの重要性(後編)


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 前回からの続きですが、東京都の抗体検査の結果が0.1%であったという事実は、現在進行形を含め1万4千人がコロナに感染していた事を示します。現実離れしていると言える程、メチャ少ないと言わざるを得ません。

それであの大騒ぎというのは解せないのです。それが全て重症患者で死に直結するのなら分からないでもありません。ところが何と80%は軽症以下なのです。死に至る人はその少ない感染者の5%に過ぎません。

治療薬もワクチンもあるインフルエンザでは日本全体で1シーズンに1000万人が感染し、1万人が死亡するのとは随分差があります。どちらが怖い感染症かは明らかです。

その事実を事前に告知した上で、街で新型コロナと比べどちらが怖いのかと聞けば、即コロナ!と答えるのですからメディアの煽りは罪深いです。。データが何の役にも立っていません。

それどころか、感染者数は今発表されているような少ないものではなく、調べれば気付かれずに死んだ人も含めもっと大勢いる筈だと頭から信じている人が少なからずいるのです。

当初PCR検査のキャパが小さく、それに対する頑な行政側の姿勢もあって、メディアがそれを連日否定的に取り上げたという事も影響していると思われます。

しかしこの1〜4月で昨年同期比1万人も死者が減ったという統計(人口動態)と、6月に行われた抗体検査結果の0.1%は、その根拠なき妄想を吹き飛ばしました。そんな幻はいなかったのです。

もちろんその抗体保有者1万4千人の中には、前回も言いましたように、無症状感染者やうんと軽い感染者の内、抗体が出来なかった人、一旦出来ても既に消えた人の大半は含まれません。

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(6月30日時点での東京都のPCR検査数の推移、6月中旬以降急に増えている。)

Pcr710

(不思議な事に7月10日になると6月中旬以前も2000件前後の検査をやっていた事に変更された。数字を安易に操作している証拠と言える。これでは統計の意味がない。)

ではその人達が何人いるかですが、抗体検査結果は0.1%です。今東京で行われているPCR検査の陽性率は5〜6%程度でしょうか。これは確率の高そうなところを狙い撃ち、つまりクラスター潰しと言えるので、高打率であっても不思議はありません。

無作為抽出の検査+希望者ならせいぜい1〜2%でしょうか? その内の殆どが若者で軽症者か無症状です。いずれ抗体が消えてしまう確率が高い集団だと思われます。

という事は1〜6月の半年間も同じ構成であった可能性は高いのです。抗体を持つ1万4千人の内、今まで既にカウントされている7千人を除く未発見の7千人が、厳しい検査基準の対象外となった中程度の未発見感染者、つまり獲得免疫保有者だったかもしれないのです。

では抗体が消えてしまった人の数ですが、少なめに見積もって1%と仮定すれば14万人になります。1〜6月末までの180日間、1日あたりの新規感染者は140000/180=777人になるのです。

一人の感染者あたりの他人への感染可能期間が7日と仮定すれば、分母は最大で5439人になります。(検査の精度が70%なら3800人)つまり1日あたりの感染者がその範囲内なら第一波より高いとは言えないのです。

凄〜く大雑把で申し訳ないのですが、1400万人のうち、700人程度の人が毎日ウイルスに感染しているとしても何の不思議もないし大した数字とも言えません。現に欧米での感染者数はそんなもんじゃないのです。米の場合は一つの州で万単位です。

なぜそんな差が出来たのかは、このブログでも散々書いて来ましたので省略しますが、ファクターX の役割は想像以上に大きかったのです。集団免疫が60%として、その殆ど全てを交差免疫か自然免疫で達成したと思われます。

科学的根拠といいながら、仮定だらけの大雑把な数字で申し訳ありませんが、考え方としては大きく外していないと思います。つまり1日あたり軽度の感染者が200人出ようが300人出ようが、驚くような事ではないし、脅威でもないという事です。

千人を超えるようなら少しは慌ててもいいのかもしれませんが、これまで散々煽って来た手前、200〜300人で大騒ぎにしない訳にはいかないのでしょう。

因にインフルエンザだとピーク時には日本全国で1日あたりの感染者30万人、死者50人です。東京都が10分の1とすれば3万人/5人ですから、桁が二つも違う話です。

コロナでここまで騒ぐなら、来シーズンのインフルエンザにはどう対処するのでしょうか。まさかスルー? それを激しく問いたいです。特に思いつきで発言する小池知事に。(笑)

いくら感染者が多くても、インフルエンザで自粛と言われて大人しく従う人はいません。いつも通り仕事をし、レジャーを楽しみ、飲み会もやるでしょう。

それはインフルエンザで一定の人が死ぬ事には慣れているし、国トータルでのリスク管理が出来ている事を暗黙の内に知っているからです。なぜかコロナのような新参者に対してだけ極端なまでに理性が失われます。

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(自分は感染症には素人だと言いながらテレビで根拠の薄い話を山ほどする山中教授、8割おじさんとも話が合うようだ。資金集めのためにやられたのでは迷惑と言うしかない。)

今起きている一番恐ろしい事はウイルスでも何でもなく、最も非科学的な部類の人間が、国を統治し、専門家と称して好き勝手に発言し、ずぶの素人が電波で煽りまくり、政治に無関心な人が個人都合で行政を動かしてる事です。

さらに言うと、ノーベル賞を受賞した学者が、皆科学的で合理的に物事を考えるかと言うと、意外にそうでもないという事を今回学びました。

化石のような専門家会議を解散した事は一定の評価が出来ますが、新たに組織した有識者会議は新たな不安材料です。この国で有識者会議というのが有意義だった試しはありません。

 

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コメント

政治家・官僚らの都合を合理化する為にこそ有識者会議だぁ専門家会議だのが設けられるのであって、責任を負わない諮問に与る人物らは政府の意思決定機関に飽く迄参考人として臨席するに止めるべきだ。https://eukolos.fc2.net

投稿: 北村幽谷 | 2020年7月13日 (月) 14時59分

山中教授のことですが、なにやら最近おかしのは中国に金玉を握られてしまったから、という情報がネットで上がっています。ユニクロやソフトバンクが資金を支援するらしいです。どうみても教授は善人です。そこにつけいられたのか癪に障ります。だいたい緊縮財政で教授を支援しない財務省には腹が立ちます。

投稿: 八丈島 | 2020年7月14日 (火) 20時08分

八丈島さん
おっしゃる通り、こういう国の宝を守るシステムがないと言うのが信じられません。

このままだと非常にまずい流れと言えます。

投稿: 田中 徹 | 2020年7月15日 (水) 09時19分

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