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2020年10月29日 (木)

いつまで経ってもなくならない経済や金融に関する勘違い


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---移民政策/消費税増税/カジノ解禁に断固反対!---

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 前回の麻生発言にも驚きましたが、それに関連して今日ももう一発驚いた話をします。(笑)

経済が難解だと言うのは分かりますが、大臣や専門家にとっても非常に困難なようです。昨日車で走っていて、ある大学教授とラジオパーソナリティが話している事に我と我が耳を疑いました。

要約すると政府はコロナ禍に於いて、給付金等の資金を気前よくバラまいているが、それがどこから出てどこへ消えているかという話です。その教授は日銀が資産を膨らませた事によって資金を得たのだと言います。

第二次安倍政権発足前と比べて、これまでにマネタリーベースを600兆円も増やしたのですから、今回の資金もそこに含まれているという訳です。そこまでは特に違和感がありません。

現に今年の1月からは117兆円も増やしています。その内当座預金残高が87兆円増ですから金融緩和もいつもよりハイペースです。CPとかETF買い入れ等でも民間を直接支援しているものと思われます。

その後がいけません。その先生は増やした600兆円は民間に移動していると言うのです。司会は驚いて、それは一体誰のところに行ったのだと気色ばみます。

いや、誰のところにも行きません。(笑)そのお金は日銀の口座内にあるのです。そこを勘違いしている人が多いようですが、日銀当座預金に預金されている資金は主に日銀内でしか移動出来ないのです。

尤も、日銀券の場合は当座預金と引き換えに個人の元へ銀行経由で行きますが、現金以外は政府や日銀との間で行き来をする事になります。それも日銀内の口座を通しての事です。

じゃあ、何がどうやって個人のところに移動したかですが、まず政府が発行した何らかの証券を金融機関が買い、それをまた日銀が買うという手順が考えられます。

そこで政府は金融機関から得た資金を日銀当座預金を通じて国民に支払う訳ですが、その分、当座預金残高が増えているのがその証です。つまり増えた額と同額、国民の預金残高が増えるのです。給付金が12兆円なら、12兆円マネーストックが増えるという訳す。

そういう言い方をすると、銀行と個人がダブルで資産を増やすように聞こえるかも知れませんが、そうではありません。銀行にとって預金とは負債なのです。

すなわち、当座預金という資産を増やすと同時に預金という負債を増やすから貸借対照表が成り立つ訳で、一方的に資産だけを増やすという都合のいい話はありません。(笑)

さらに、銀行は政府保証を得て企業に無利子の貸出しを増やしています。この場合の財源はありません。強いて言えば当座預金残高です。銀行は当座預金を根拠として、その何十倍ものお金を貸し出す事が出来ます。

これはどこからでもなく、全く新たに作られるので信用創造と言います。ここだけは随分と都合のいい話がまかり通るのです。恐らくこれを理解している人は殆どいないのではないでしょうか。

これが一番強力なのですが、個人への給付金12兆円、企業への給付金、貸出し他、日銀による資産買い入れ等を合わせて88兆円(9月末時点)のマネーストック増が実現しているのです。

ここまでは良かったのです。GO TO キャンペーンもあって経済は盛り返し始めました。ところがこれ以上のバラマキは無駄だという動きが政府内で起きていると言うのです。

つまりゾンビ企業を生き長らえさせては新陳代謝が悪くなると考えるバカ議員がいるのです。今はそんな事を言っている場合ではありません。経済が元に戻って、さらに成長軌道が確実になってから言えと言いたいです。

さらに言えば、誰がゾンビ企業を認定するのかは知りませんが、国の無策、失政によって優良企業がゾンビ化している場合だってあるのです。君たち議員にそれを見抜く眼力はありません。

本当に麻生大臣と言い、財務省に言いくるめられる議員が後を絶ちません。これはひとえに金融や経済に対する知識が欠落しているからです。あるいはこっちも弱みを握られたか。。

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コメント

これで弱まった日本の宝石のような中小企業をハゲタカファンドに差し出すという魂胆なのでしょう。ここらあたりで給付金を打ち切って、日本経済を復活させないつもりです。

投稿: 八丈島 | 2020年10月29日 (木) 19時05分

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