デザイン

2009年2月17日 (火)

コクーンタワー(1)

先日新宿にあるコクーンタワー(学校法人HAL東京)の見学に行って来ました。実に色々な専門学部のあるマンモス専門学校です。今年の4月からカーデザイン学部が出来ると聞いて興味津々です。そばで見るとその異様な外観が迫力満点で迫って来ます。いつの間に出来たのやら、新宿西口の景観が随分変わりました。
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まず50階にある展望台に案内されましたが、学生は立ち入り禁止だそうです。360度凄い眺望です。夜ならもっと良かったでしょう。
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展望室はギャラリーも兼ねています。
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お上りさんの記念撮影です。置いてある物も一々デザインされていて、格好いいのです。
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教室も見せてもらいましたが、設備の凄さは圧倒的です。学生が1万人収容可能だと言っていました。
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コクーンタワー(2)

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任天堂がゲーム作成ソフトを提供する、コンピューターゲーム制作教室です。
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ロボットを製作する教室もあります。この分野もこれから面白くなるのではないでしょうか。
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200人収容の大講義室
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この他にも300〜400人収容の第ホールが二つもあり、その資金力に驚嘆したのです。ここに来る学生は非常に恵まれています。


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2008年12月30日 (火)

格好良い悪いの評価

フェラーリ F430と、アストンマーチンDB9のどちらが格好いいのか、あるいはデザインが秀れいているのかと聞かれると、答えに窮します。なぜならそれぞれ非常に高いレベルで昇華されていて、好み以外で評価する事が難しいからです。

個人的な好みを言えばアストンマーチンですが、フェラーリファンだって根強いものがあります。世界で人気投票をすれば、どちらが勝つのか全く分かりません。いい勝負になるのではないでしょうか。

それでは答えにならない、あるいはデザイナーとして、説得力のある説明をして欲しいと言われる人は多いと思います。確かに好き嫌いだけで優劣を決められたのではデザイナーとして、たまったものではありません。何処がどうだからこうなのだと理論的な説明が求められます。

アストンとフェラーリの甲乙つけ難い理由を以下に解説してみましょう。

1)まず車をデザインする上で、一番忘れてはいけないのは、かなり危険を伴う走る道具であるという事です。従って、格好(スタイリング)の為に安全性を犠牲にする事は出来ません。機能的で、安全な乗り物である事が大前提となります。

2)次にコンセプトですが、作る側が目指すコンセプトを視覚的に表現しなければなりません。即ち、見た印象と、乗って走ってからの印象が一致しなければならないのです。凄く走りそうなのに、乗り味が鈍重であれば、凄い違和感を感じる事になります。知的にするのかセクシーにするのかというようなテイストもここで決められます。

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3)3番目は洗練度合いです。1、2を満たした上で、それを高い次元で洗練させる作業はプロの仕事です。ここでミスれば元も子もありません。例えばフェンダー、ショルダーのエッジのR(丸さ)一つで印象はがらっと変わるのです。狙ったイメージを忠実に再現する能力が求められます。

4)以上の事を満たしただけでは未だ不足です。このクラスになるとプラスαが求められます。それはユーザーがその商品を見た時に、何かよく分からないが、知らない世界が体験出来そうとか、新しい自分が見つけられそうとか、オーラとでも言った方が分かり易いかもしれません。そういうサムシングが必要なのです。ここにこそ作り手の潜在的なものが表れます。デザイナーのキャラクター、キャパシティに負うところは大きいのです。

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以上の評価基準に照らして、前述の両車は甲乙つけ難いのです。どちらも非常に高いレベルで創造されています。反面それは見る人に取って分かり易いという事にもなります。自分が探しているのは、こっちだと言い易いのです。従って、同じスポーツカーながら、コンセプトが対極に位置する両車は、最も好みの分かれる二台という事になるのかもしれません。

その明らかに違うコンセプトとテイストですが、それぞれ自分と自分の世界を変えてくれそうな夢(錯覚)を与えてくれるのはマニアには応えられないのです。歴史とブランドイメージが更に付加される訳ですから、有り難みが違います。残念ながら日本車では、未だこの域に達した車はありません。伝説的とさえ言える、この領域に達するには、もう少し時間がかかるのではないでしょうか。

(PHOTOは 2000万円以上もするアストンマーチンとフェラーリ F430)


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2008年10月 8日 (水)

増永のペイリン眼鏡

世界のミーハー度合いを確認する出来事がありました。ペイリンさんがかけている事で大変有名になった増永の眼鏡です。世界中から注文殺到だそうです。
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形は若干違いますが、カラーはこのPHOTOと同じらしいです。
眼鏡は人の顔によって合う合わないが極端に変わる小物です。ペイリンさんに似合っているからと言って、自分に似合うかどうかは全く分からないにも拘らず、問い合わせ、注文殺到というのは・・・どうなんでしょうか(?)

眼鏡に関しては、以前某大手眼鏡会社からデザインオファーがあり、勉強した事があります。結局デザインの事がよく分からないクライアントと共通の言語を持つ事が出来ずビジネスには至りませんでしたが、その時に一番印象に残ったのが増永の眼鏡だったのです。デザインに凄く力を入れているのは明らかでした。品質も勿論優れていて、これは売れるだろうなと思わせるものがあったのです。


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私もデザインが気に入り、サングラスを一つ購入したのですが、若干重いのが玉に傷です。結局今は凄く軽いオール樹脂製のスポーツグラスばかり愛用するようになりました。その中ではオークリーが世界のゴルファーの間で一番人気です。宮里藍ちゃん初め、よく目にします。日本製はスワンズがポピュラーで、偏光機能が入ったレンズは芝目を読む時に重宝するのだそうです。

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私は元々分かり難い芝目がくっきり見えすぎると返って混乱するので、一々外して、ぼかしてみるようにしています。だから入らないのでしょうか(?)

(PHOTOは上が増永のサングラス、下がアメリカブランド、オークリーのスポーツグラス)


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2008年6月12日 (木)

東京スカイツリー

新東京タワーのデザインとネーミングが決まりました。今回のデザインは建築家の安藤忠雄と彫刻家の澄川喜一が監修したとあって、シンプルなたたずまいは、はっきり言って斬新です。

ネーミングは公募ですが、もうちょっとひねりがあってもよかったかなと思います。ツリーは悪くないんじゃないでしょうか。

前のタワーはエッフェル塔のまがい物という感じで、しかも法規が邪魔したのかもしれませんが、赤白のカラーリングが最悪でした。

1989年から石井幹子の照明で夜の間だけ、ましになりましたが、それまでは照明も稚拙で見る度がっかりしていたものです。
Sk_tower_01新タワーは日本刀や伝統的日本建築に見られる「そり」や「むくり」を意識したそうで、連続的に変化する曲線を使って日本の伝統美と未来的デザインを融合した、と言います。

その高さは何と610メートル! 旧型の倍近いのです。これで地デジに対応するそうですが、今年着工して2011年には完成と言いますから、もうすぐです。

楽しみが一つ増えました。街の景観も随分変わると思います。まわりの建築が斬新でないと折角のタワーデザインが活きてこないので、これから着工するビルは責任が重大です。

和光市から渋谷を結ぶ新地下鉄、副都心線も6月14日開通します。大都市東京が確実に変わりつつあるのです。2016年のオリンピック招致に成功すれば増々その変貌ぶりに拍車がかかるでしょう。

東京緑地化構想とあいまって、省エネ、環境面でも世界をリードする、これからの模範サンプル都市に華麗に変身して欲しいのです。新東京銀行問題等ネガティブなところには目をつぶり(?)功罪で言えば功の方が大きい石原都知事のポジティブなポテンシャルに、期待するしかないのではないでしょうか。


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2008年5月 8日 (木)

東京湾アクアラインと海ほたる

連休にアクアラインを通りましたが、朝早くから大変な混み方でした。海ほたるに行く車が長蛇の列で、入るまでに恐らく2〜3時間はかかったのではないでしょうか。

それほど価値のあるものとは思えないのですが、後学のために一度行っておきたいという気持ちは分かります。
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晴れていれば景色は楽しめます。千葉側の道路上から珍しく都心が見えたので思わず、シャッターを切りました。夜は更にきれいです。

それにしても9.5キロにも及ぶ海底トンネルとは凄いものを作るものだと感心します。
世界最大級の径を誇るシールド工法の精度は接合部で10ミリしか誤差がなかったのです。日本の土木技術は群を抜いているのではないでしょうか。

通行料を除けば道路自体に全く文句はないのですが、海ほたるはもう少し何とかならなかったかと残念に思います。

折角東京湾のど真ん中と言うロケーションですから、非日常を感じられる空間、建物にして欲しかったのです。

建物やサービスエリアとしての機能、コンセプトは普通の高速道路並みで、プアな感じしかしません。

お金がかかっている割にプアに見えるという事は設計者(あるいは指示する立場の人)のマインドがプアであるという事に他ならないのです。

こういう公共もののコンセプトメーキング、デザインは歴史あるヨーロッパに一日の長があります。

イタリアなどはどこへ行ってもデザインされていて格好いいのです。空港のベンチ一つ見てもカラーリング、デザイン共にお洒落で一々感心します。

日本にも安藤忠雄さんのような世界的に優れた環境デザイナー兼建築家がいて悲観したものでもないのですが、多くの若い才能が後に続く事を期待します。


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2008年5月 3日 (土)

レンダリング 2

レンダリングを描く場合、メーカーによっても色々やり方に差はあるのですが、通常はサイドビュー、フロント、リア クォータービューの3アングルを検討します。

更にフロント、リアビューの2枚を足して5アングルの検討する場合もありますが、これはかなり開発末期での詳細検討の場合になります。
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最近では2D でのCG で描かれる場合が多く、そのデータをメールに添付すれば世界中に瞬間的に配信出来るので、わざわざ手持ちで出かけて行く必要が激減しました。便利な世の中になったものです。

絵はともかくとしても、遥かに重い3D データも空中を飛び交っている訳ですから、どう考えても不思議です。見えないところで何が起こっているか想像もつかないのです。普通の人間の理解の限界を超えた変な世の中になったものです。


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2008年5月 2日 (金)

レンダリング 1

自動車をデザインする時に企画段階ではコンセプトメーキングと平行してアイデアスケッチを描きます。2〜3ヶ月くらいは費やすのですが、開発段階で最も楽しい時期といえるでしょう。

コンセプトがある程度固まり、いいアイデアスケッチが出て来た時点で、より正確な絵を描きますが、これをレンダリングと呼びます。
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レンダリングには設計的要件も反映され、現実感はかなり高くなっています。レイアウト図にサイドビューを重ね、イメージを忠実に再現していく訳ですが、この段階ではベテランデザイナーのまとめの技術が要求されるのです。

通常、開発段階で描かれるこうした絵の殆どは日の目を見る事がありません。最終的に出て来るプレス用の絵は後描きだったりするのです。

このサイドビューは開発段階に描かれる絵のサンプルとしてデジアート用に描いたものです。


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2008年4月29日 (火)

エアバスA380

米ボーイング社が不倶戴天の敵と恐れおののくエアバスA380がいよいよ5月20日に日本の空にも出現します。総2階建て最大800人(全てエコノミークラスの場合)を収容する史上最大の旅客機は空飛ぶ豪華客船と呼んで差し支えないでしょう。300億円くらい出さないと買えませんが、アラブの何とかさんはプライベート用に一機特注したそうです。。。

スタイリングはずんぐりむっくりで格好いいとは言い難いのですが、頭部はいるかのようなデザインになっていて可愛いです。
A3380船内(機内?)には未来的デザインのラウンジがあり、退屈な空の旅を癒してくれます。空間に余裕があるので、その使い勝手のポテンシャルは高いのです。
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実はこの飛行機は前から知っていました。2005年に封切られた映画フライトプランでふんだんに室内を見せてもらっていたからです。飛行機マニアにはたまらない映画だったでしょう。

飛行機の中でジョディフォスター扮するお母さんが突然姿を消した娘を探しまわるのですが、荷物室から屋根裏(セット?)まで全て見せますという映画でした。
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日本にはシンガポールエアーのA380が第一号としてお目見えしますが、空港の設備も改装しなければならなかったそうです。シンガポールエアーの場合はファーストクラスの代わりに準個室のスイートクラスが用意されますが、この部屋には本来のシートとは別にベッドやゲスト用の椅子が装備されます。

死ぬまでに一度乗って遠くへ行ってみたいと思わせるものがあります。


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2008年4月28日 (月)

連休前

例年5月連休前は忙しくなるものと相場が決まっています。今年は比較的静かだったのでゆっくり休めるかなと思っていたのですが、どっこい、そうは問屋が下ろしてくれません。ここに来てラッシュの様相を呈してきました。

しかも連休明に納品しなければならない短期の仕事があるのです。日程を調整して休出対応をしなければならなりません。スタッフは皆その気になってくれているようですが、肝心の社長が未だ覚悟が出来ていないのです。

うちのような中小企業は社長だって現場の戦力です。先頭に立って働かなければならない時が多いのです。ところがタイミング悪く、インフルエンザ系と思われる風邪を引いてしまいました。何年ぶりでしょう。5〜6年は記憶にありません。

若い時は一晩寝れば治ったものです。40台の頃、前日に39度の熱があったのにも関わらず翌朝4時に起きて240キロ離れたゴルフ場に単身車を運転して行ったりしました。なぜか絶好調で帰る頃にはすっかり気分もさわやかになっていたのです。

ゴルフは風邪の特効薬に違いないと思いました。適度に動いた事で体が活性化し、免疫力、回復力が倍増したものと思われます(?)

話は戻って、忙しいと色々考えて頭が混乱してきます。根が怠け者のスロースターターなのでエンジンがあたたまるのに少し時間がかかるのです。それにしても重なる時は重なるものです。1〜2月は暇こいていたのに、ばらけてくれればなあといつも思うのです。

最も、今回より忙しい事は過去には何度もありました。スケッチを中心とするデザインワークに関しては不思議な事に、こういう時の方がいい仕事が出来たりします。データ作成グループは最近慢性的に忙しく、代わりに最近の稼ぎ頭だったモデル製作グループは空きが出来ました。バランスよくいく事は稀なのです。


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